デニム日記/RRL STRAIGHT LEG JEANS
世界最強(?)のレプリカジーンズ
最強のジーンズとは何か?
多種あるジーンズがルール無しで戦った時…
最強のジーンズとは何か?
今現在 最強のジーンズは決まっていない。
「最強のジーンズ」をどう定義するか。
- シェア
- 価格
- 歴史
- 生地の品質
- シルエット
- 色落ち
- 生産国
- 丈夫さ
ジーンズ好きが新しい一本を買うにあたって気にするポイントはこの辺だと思う。数多あるファッションブランドが、ジーンズを作っているが、結局どれが1番最強なのか、という話。
男の子ってこういうバトル漫画のランク付けみたいなの好きだよね。
19世紀にジーンズという服が出来てから100年以上が経ち、今ではめちゃくちゃたくさんのブランドがジーンズ作ってる。ブランドごとに違いはあるけど、だいたいインディゴに染めたデニム生地にリベットが打ってあって5ポケットでオレンジ色の糸で縫ってあれば「ジーンズ」として売られている。
ここに「オリジナル=最強」派の人々は「最初が唯一無二のオリジナルだから501が最強」と主張する。501も年代によって仕様が異なっているので、オリジナルに近いのは古いものとなる。
事実、そう思う人が多いせいで、リーバイスの古い年代のデッドストック(未使用品)は何百万何千万の価格がつく恐ろしい世界。もしタイムマシンがあったら、リーバイスがジーンズ売り始めた時代に行って大量買いすれば現代で大儲けできる。
そこまでいくともう完全に趣味を通り越して酔狂の部類になってしまう。100万円もするジーンズ履いてたら気軽にラーメン屋にいくこともできない。
「いやリーバイスのデッドストックどこにもないのかよ」という諦めから「どこにもないなら俺が再現してやるよ」の精神でヴィンテージを模したレプリカジーンズが生まれる。特に日本は質の良いデニム生地を作ってるからそれと対応してレプリカジーンズのブランドも多い。
「RRL」はラルフローレンのヴィンテージラインで、クラシックなアメリカンカジュアルをブランドの核にして服を作っている。「アールアールエル」じゃなくて「ダブルアールエル」と読むのが正しい。ラルフローレン夫妻が所有している牧場の名前からブランド名を取ったそう。
このブランドが生まれたのも、日本の熱狂的なジーンズマニアが世界中のリーバイスのデッドストックを買い占めたおかげだ。
ヨーロッパの古着巡りをしていたラルフ・ローレンが日本人バイヤーに買い占められたヴィンテージリーバイスを「自分で作ろう」と決意したのがブランドの始まりとされている。
あの「ラルフ・ローレン」がレプリカジーンズを作ったらそれが最強に決まってるやろ。
デッドストックよりはマシとはいえお値段もそこそこなので古着で買った。
真っ当すぎるほどのストレートシルエットだが、501よりすこし太い。日本製の生地を使っているけど、ものすごくドライな分厚い生地で履いたときゴワゴワする感じ。このゴワゴワの生地感こそヴィンテージの忠実な再現なのかもしれない。あまりに無骨な履き心地のせいでつい「昔の向こうの人はこれ履いて金鉱を掘っていたのか」と思いを馳せてしまう。
何百万もするヴィンテージリーバイスのデッドストック買うなら、4万ちょっとでアメリカ製のガチのレプリカジーンズ買えるRRLのが良心的じゃないか?
酸っぱいブドウかもしれんが、ラルフ・ローレンは特に気に入ってるブランドなので、RRLのジーンズを所有できて嬉しい。
サイズは30×30でジャスト。裾が余るの好きじゃないからこんくらいがちょうどいい。
革パッチにブランド名の焼印。この焼印だったら背中に押されてもいい。パッチ自体はスウェードみたいに毛羽立っている独特の質感。
ポケット裏にドーンとブランド名と生産国が。嬉しいねえ。日本製のセルビッジ生地であることも明記されている。
片側のポケット裏。英語が全然わからないので、適切なケアを出来るか心配。リジッドではなくてワンウォッシュしてあるモデルなので大丈夫だよね。
リーバイスのアーキュエイトステッチをアレンジしたようなデザイン。RRLのバックステッチもいろいろ種類があって、これは初期のものらしい。
赤耳。縫製が荒々しすぎて白い糸がこんにちはしてる。