US古着の隠れた大御所
「sears(シアーズ)」というアメリカの百貨店のプライベートブランド。
Wikipediaには「営業形態としてはイオンやイトーヨーカドーなど、日本でいう大手スーパーのそれに近い。」と書いてある。
つまりイオンにおけるトップバリュー的な自社生産の服。そう言われるとなんかものすごく安っぽく思えませんか。
昔のシアーズは「HERCULES」というラインで主にデニムとか革ジャンとかワーク系の服を手掛けていてそれが古着的には価値が高い。ネットで調べてみたら1940年代のデニムカバーオールが7万円近くで取引されていた。
日本では古着好きな人にしか知られてないと思う。
今日紹介するのは、ハリントンジャケットとかスイングトップなどと呼ばれるようなショート丈のブルゾン。土っぽい色合いが気に入ったので古着屋で購入した。
1970年代のタグが付いているのでだいたい50年前くらいの服だが、あまり着古された感じはしないが、タグが擦り切れて網戸みたいな状態になってて文字が読めなくなってる。だから製造国が分からないけど、USA製であることを願う。
「Sears Sportwear」というライン。シアーズ内のラインて色んな名前がついていてよく分からない。1970年代はヴィンテージ古着の中では新卒くらいの位置づけなのでそこまでレアではないと思う。
『PERMA-PREST』はコットンツイル生地で作られた服のシリーズらしい。ポリ混だから古いのにこんなパリッとしてるのかな。裏地は年代相当の古さが出てるけど表は本当に状態が良い。
古い服着てると、意味もなくテンションが上がる。これが作られた1970年代の空気を身にまとっている気持ちになる。かっこいいとかダサいとかじゃなくて「1970年代の服」っていうジャンル。もし1970年代を舞台にした映画に出ることになったらこれを着て参加出来るし。
サイズは「42」でL相当。ショートブルゾンはジャストすぎるよりちょっと大きめくらいがちょうどいいと思う。
ボタン付きのスタンドカラー。チェックの裏地、ラグランスリーブといい「ザ・スイングトップ」て感じのデザイン。袖がリブにじゃないところと、ポケットがボタン付きじゃないところはディティールが省略されてるのだろうけど、個人的にはこっちの方が好き。リブは絞ってるところから破けたりするしポケットにボタン付いてるとめんどくさいので。
生地の説明。読まずに普通に洗濯機で洗ってる。
アメリカのストアブランドのヴィンテージは、古着の中でもディープな階層だと思うので、気に入ったのがあればたまに買うくらいでいい。
とにかく古いのが好きな人とかはこういう老舗のストアブランドに絞って掘っていくんだろうな。
生地の名前で検索したら出てきた。